apart my surround
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デザインやジャケットで使われている紙や印刷を見てみても〜非常にこだわりを持って作られているCDだってことがわかります。 さらにミュージック愛に溢れた(笑)選曲やかわいらしいアレンジの楽曲群もとても健康的で絶品です。
「親が娘にプレゼントしたいCD」 よくわからない感じですが、そんなイメージです〜
関賢二 (バウンディ株式会社)

住む家を選ぶときは、なるべく窓が多くて明るい家を選ぶ。窓から見える風景が異なると、毎日が楽しくなるからだ。本作の三組のアーティストが奏でる風景も、少しずつ違うけれど、同じ空気が流れている。聴き終わると、自分の部屋が少し、いとおしく感じられた。
井上麻実 (装苑編集部)

大好きなアーティストの名前が飛び込んできた。馴染んだ名曲達に耳を傾けると極上の今を感じる事が出来る。
そんな大切な一枚に出会った。
下村“飛2”真一

音は粒子で出来ている。
その一粒一粒は、生まれた国も土地も違う。
風の吹き抜ける谷間で生まれた音もあれば、山野を跳びだし街へ辿りついた音も混じっている。全ては人と同じだ。
この音源を耳にした時、そんな粒子が身体の中を駆けてゆくようだった。
そして僕の指先に光の粒子が集まった。
音楽を奏でることとは、その光を放つことを指す。
世界に再び粒子を放つため、集められた曲と仲間たち。
これは、「旅立つ粒子」のアルバムだ。
津田直 (www.tsudanao.com)

毎日新しい「apart my surround」の曲達は、楽しく、ちょっと懐かしく、軽やかだけど軽くない、散歩の後の新しい気持ちになるような、その時の気持ちにそっと寄り添ってくれる、そんな音楽だと思います。
佐々木愛 (www.sasakiai.com)

必死で恋をしたり、精一杯生きたり、そのときはそのことに精一杯で全く周りが見えないのだけれども、何年か経って振り返ってみると、そのとき確かだった風景や、大切にしていた言葉、包まれていたいくつもの気持ちがもうとても遠くにあって、遠くても、また新しく色をもって強く心をゆさぶる。
まるで映画を見ているみたいに。
アルバムを聴いていて、それに近い感情が心に生まれた。
確かで、でも遠く寓話みたいで、美しくて、美し過ぎるのがちょっと切なくて。
そんな感じの11曲。幸せな11曲。
三原寛子 (南風食堂)

懐かしい感じがして、聴いていると部屋の空気がやわらかくなります。
ひとりで聴いても、いろんな人がいる部屋で聴いても楽しむことができる、オープンな雰囲気が好きです。
つぼいねね (www.nenetsuboi.com)

この音楽たちを聴いていると、部屋の中にいながらにして、過去や未来の時間の中や、ずっと遠くや近くの場所を旅しているような気持ちになります。音楽ってすごいなあ。そのとてもささやかで豪華な旅が楽しくて、アルバム何度も聴いています。
小林エリカ

朝、apart my surroundを聴いている。注意深く散りばめられた音や声の距離感が、とても心地良くて、豊かな森の中にいるように気持ちがすぅっと整ってくる。それにしても武田カオリのかすかな震えのある声が、本当に素晴らしい。空間がチリリと動いていく。
藤原徹平 (建築家)

雨がザッと降って、風が吹いて、夏を連れ去った夜に、ビールを飲みながら、窓を開け放って聴いた。
どんな音が鳴っていたのか、今はもう覚えていない。
ただ、短い音の断片が、“元の場所”に戻れず、“ここ”に取り残されている。
それだけで、“ここ”は“さっき”と随分と違う世界になったようだ。
また明日、あるいは窓を閉め切った冬の寒い日にも聴いてみよう。
その時にも、何も記憶を作らず、また別の断片を残していくだろうか。
おそらく、そうやって、“物語”は長い時間を読み継がれてきたのだ。
須山悠里 (suyama design)

私見だが、ファッションに「定番」なんてないと思っている。じゃあ、何があるかというと、それは個々人の「スタンダード」。スタンダードは時代を越える。このアルバムに収められた曲たちは、たくさんの人が自分のスタンダードだと感じてきた曲だ。たくさんの人がそう感じてきたからこそ、風化せずに今日まで聴き継がれている。ここで聴くことができる阿部海太郎、トオヤマタケオ、Yossy Little Noise Weaverという3組のアーティストによる表現は、ずっと聴き継がれてきたスタンダードを、次の時代にも届くように仕立てた「ニュースタンダード」。なにもヴィンテージショップに並ぶ「ホンモノ」ばかりが本物ではない。新しい「ホンモノ」は、着る人、聴く人によって作られ、それが時代の新しいスタンダードになっていくことを、僕たちはこのアルバムから学ぶ。
青野賢一 (BEAMS RECORDSディレクター / 真っ青)

こんなにカラフルな音楽たちと一緒だったら、どこまでもお散歩してしまいます。
たくさんの素敵な音楽を知っている音楽家たちがこっそり教えてくれる、音楽の、一番美味しいところのエッセンスと遊び心がいっぱい。
まぎれもなく2010年の今に、新鮮な心地良さで響く1枚ですね。
生駒祐子 (mama!milk)

もともとなんだか好きだった曲たちが、今新たな鮮度をもって、心地よく耳に流れ込みます。
様々なミュージシャンたちによって、音楽をじっくりと咀嚼するように、自分たちの方法で丁寧に演奏され歌われる。
慣れ親しんだ景色に新しい発見をしたときのような、ちょっとした感動がずっと続きました。
Walk On The Wild Sideがこんな陽気なマーチみたいになるなんて・・・・。
ほしよりこ

音の背後にあるいろんなものがきこえてくる。
どこの空気にも溶けていく感じ。
途中でこれがカバー・アルバムであるということを忘れてしまう。
それがいいんです。
鶴谷聡平 (NEWPORT)

あたらしいのに、じんわりと懐かしくて
あたたかいのに、ちょっぴり涙がこぼれたり
3人の音楽は、記憶をくすぐる魔法のよう
KIKI

最小限の音を、丁寧な言葉を選ぶ詩人のように鳴らす事のできる選ばれしミュージシャンによる、上品かつ永遠を感じさせる名曲カヴァー集。選曲のセンスからアレンジ、流れに至るまで全てが絶妙で、一聴して「これは一生聴ける!」と嬉しくなる珠玉の11曲。
Mitcho (Pepe California)

10代のころ、夢中になった映画の音楽がふいに流れ出した。
真夏に胸が詰まる気分で観ていた記憶から、それはどこか少し遠く、辺りの影を消し明るく照らし出すからりと乾いた夏の陽射しのようだった。
夏のある日。そして11曲を、日が暮れて夜が来るまで繰り返し聴いた。
3組のアーティストが奏でる、どこかで耳にしたことのある曲たちは、どれもが明るい場所へと誘い出してくれる。
華雪 / 書家

「どこかで聴いたあの曲、この曲たちを素敵な大人たちが子供のように楽しく演奏し録音してる。悔しいくらいに、良い雰囲気。」
じっくり聴きましたが、録音の感じがどなたの曲も凄く良かったです。
割とローファイな感じなんだけど、消して素人臭くないというかちゃんとしてる (生意気ですね、スンマセン)。
空気感がしっかり録れてて、こんな感じで録れれば良いなーって思ってたドンピシャな感じでした。
KB (Pepe California)

これは極上のサントラ盤!?
いや違う、これは現実背中合わせに響く音。
空気が止まり季節が変わる、そんな時流の中で交互に寄り添うメロディ、誰がここまで望んだ事だろう。
そしてまた旅が始まる・・・
三組四者の行き先は妄想では無く映画の様な平凡な日々、アルバムに吹き込まれたジェラシーが響く日々。
私達に問い掛ける、時代の壁をゆっくりと跨ぐ一曲、そしてまた一曲・・・
憶えているかい?忘れてはいけない事を。
牧野広志 (park cafe)

ありきたりな企画モノCDではない、少しスリリングで、温かい手作り感も漂う好盤。各アーティストの素の姿も伺えてとても興味深いのですが、この不思議な統一感は何なんでしょか?
こんなコンピなかなかないと思います。
オオルタイチ

買ったばかりなのに、ずっと前から着ていた気がする服。
久しぶりに会ったのに、自然と話が弾む旧友。
たとえて言うならそんな音です。
あなたの毎日にすぐに馴染んで、ずっとそばに置いておくアルバムになるはず。
斎藤寿大 (Pepe California/Bluemark)

「カヴァーをする。」という行為は、音楽家にとって尊敬の意を示すシンプルで最大のアティテュード。
『apart my surround』に収録されている楽曲達を聴いていると、阿部海太郎さん、トウヤマタケオさん、YOSSY LITTLE NOISE WEAVERさん、3組のとてもパーソナルな敬意を心地好く受け取れます。
みなさんの愛情に包まれたアルバムですね。
蓮沼執太
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